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学内セミナー、圧力論文の進展
今週木曜は学内セミナーだった。うちの研究室のM2君に講演を頼んだのだけど、40分(途中で質問も挟みつつ)しっかりとしゃべってくれて、なかなか良い発表だったと思う。
聞いている(同世代の)院生からの質問が少なかったのが少し残念だったけど、教員からはポイントをつかんだ質問がいくつか出ていたのが良かった。ある程度内容が伝わっていないと良い質問はこないので、先生方にはそれなりに伝わった証拠かな。

自分もD1の時に似たような学内セミナーで40分くらいしゃべったけど、今思い返してみるとかなり薄い内容だった(中性子散乱の原理と応用を説明したのだけど、かなり一般受けをねらった内容だった。そして反応はイマイチだった。。orz)。それにくらべて、今回は共鳴X線散乱・中性子偏極解析などの高度な内容で40分間話せたのは立派。



金曜に圧力中磁気相転移の論文を共著者に配布。6月中旬から海外出張なので、それまでになんとか投稿まで持って行けるように頑張りたい。
最近ArXivを見ていても一軸圧力を使った強相関系の研究が目につく。自分が興味を持っているから目につくだけかもしれないけど。他の物質へのつながりも考えて、今回の論文もなんとか世に出したい。
by nt-neutron | 2012-06-02 01:03 | 研究日誌 | Comments(0)
スピン波論文 arXivへ
スピン波論文がarXivで公開。

  • Magnons and electromagnons in a spin-lattice coupled frustrated magnet CuFeO2 as seen via inelastic neutron scattering
  • T. Nakajima et al.
  • arXiv:1108.1297

今回はオークリッジに行った時に議論するために公開。議論するためには、向こうのグループの論文もしっかり読み込まないと。。
by nt-neutron | 2011-08-10 00:49 | 研究日誌 | Comments(0)
スピン波論文投稿
記録として。

長らく取り組んできたスピン波論文を投稿&arXivに送信。

これは去年の卒研生のS君と取り組んできた仕事でした。
メールなどのログを見てみると、一番最初に理論計算に取りかかるにあたって、僕らは先行グループの計算をなぞることから始めていて、S君に「まずは既存のモデルでどのパラメーターがどのように効いてきてるか把握できるような簡単なまとめを書く事から始めるのが良いように思います。」とメールしたのが去年の10月。

その後S君と一緒にFortranでスピン波の分散関係を計算するプログラムを作成して、色々パラメータを変えて、自分たちになりにHamiltonianも改良して、ようやく実験と一致する計算結果を得たのが年末。

今年に入ってからは、モード解析とスペクトル強度の計算を集中的に進めて、さらにモード解析から動的なスピン・分極結合のメカニズムを解明する所までを3月までに終える事ができました。

その後、中性子の分解能関数でconvolutionしたスペクトルを計算する所まで進めて、論文に載せるにふさわしい絵ができたのが4月。blogを見返してみると、5月にはこの内容で論文を書き始めています。

このまま順調にいくかと思いきや、6月に共同研究者でもある先輩から、僕らが今回の計算で新しく立てたHamiltonianの根拠としていた実験結果の解釈が、実は間違いだったかもしれないという事を電話で聞きました。その時点で作成していたグラフの類いはほぼすべて没。かなりの部分が計算し直しに。

作業的にはかなりの損失だったけど、基礎的な解析の方針に関してはそれまでにしっかり確立したものがあったので、新しいHamiltonianを立てて、実験結果と再び一致するようなパラメーター探しをすぐさま再開。6月後半にはなんとか新しいパラメーターセットを出す事ができました。

その結果を持って7月はじめの研究会へ参加。他の研究者の方と議論して結果に自信が持てるようになってきた所で急いで論文を書き始めて、7月中旬にver. 1.0を作成、共著者の方にコメントをもらってversionを上げて、8月初めに投稿という所まで持ってくる事ができました。


今振り返ってみても本当に山あり谷ありだったなぁという感想。S君と研究を進めていた時期だけとってみても、何度もくじけそうになった事があったし(^_^;
しかし本当にキツいのはたぶんここからのレフェリーとの戦いだと思われます。。あと、8月中旬にアメリカに実験出張に行く時には、まさに僕らが最初に「なぞって」いた先行研究の著者の方達と会えるかもしれないので、その時には直接議論できれば良いな。

まだまだ山がありそう。。
by nt-neutron | 2011-08-05 00:43 | 研究日誌 | Comments(0)
2軸圧論文Online
記録として。

去年の卒業研究で卒研生達と取り組んだ2軸圧論文がPRB(rapid)に掲載。

  • Control of ferroelectric polarization via uniaxial pressure in the spin-lattice-coupled multiferroic CuFe1-xGaxO2
  • T. Nakajima et al.
  • Phys. Rev. B. 83 220101R (2011)

以前も書きましたが、この実験は共著者となっている4人の卒研生が精力的に実験に取り組んでくれたおかげで形にする事ができました。これから先の進路でもきっと活躍してくる事と思います。N君、I君、TH君、YH君、これからもがんばって!僕も負けないようにがんばります。
by nt-neutron | 2011-06-17 01:46 | 研究日誌 | Comments(0)
圧力論文投稿
圧力下中性子の論文を投稿。

今回も4ページの短報。前回、前々回も投稿時点では4ページだったんだけど、結局Full paperになって遅い掲載になってしまったので、今回は4ページのまま速報性をもって掲載までいけると良いな。

この仕事の計画を立ち上げたのは去年の4月でした。前期の間に卒研生のN君が職人芸的な工作で装置周りを改良し、予備実験をして、10月に本番の中性子実験をして、上手く取りきれなかったデータを11月の中性子のマシンタイムで取りきるという、なかなかスピード感あふれる展開でした。

特に10月、11月はキツかった。10月の中性子実験は卒研生達と大量の機材を手に持って雨の中を東海村に向かった事が思い出されます。
この時の実験はそこそこ上手く行って、期待されていた物理現象が見えていたのだけど、測定量の圧力変化の幅がかなり小さい。色々考えた結果、サンプル自身に問題があるか、初期条件がうまくコントロールできていないのだろうという結論に至って、11月の中性子のマシンタイムまでにサンプルを新しく準備し直して、予備実験で圧力変化が大きく出る事を確かめるという事になりました。

2回の中性子実験の間は実質2週間くらいしか無かったのだけど、なんとか準備が間に合ったのは、この実験に関わってくれた卒研生をはじめ、研究室のメンバーのチームワークのおかげだと思います。このメンバーでいっしょにやれて良かったと思えるような一連の実験でした。

成果として世に出せるまで、もうひと頑張り。3月には研究会と学会でこの内容を話すし、まだまだ気を抜かずに行こう。
by nt-neutron | 2011-02-17 22:55 | 研究日誌 | Comments(0)
iPhoneで論文推敲
圧力論文はversion 4.2で共著者に配布。ここ数日の先生とのディスカッションで論文の最後のパートがぐっと引き締まった感じ。客観的に批判してくれる人がいる事は本当にありがたい事だなぁ。

それはそうと、今回の論文はiPhoneで推敲しました。

去年からスマートフォンを持ちたいなぁと思っていて、今年のはじめにiPhoneを買ってみました。移動中や出張先でもWebが見れたり、twitterが見れたりしてすごく便利だけど、もうちょっと研究に近いところで役立てられないかなぁと思っていたら、論文の推敲作業に使える事を発見。

僕はいつもある程度形になった論文の原稿を研究室までの行き帰りの電車の中で推敲する事が多いのですが、今までは論文を紙に印刷して、それに赤ペンで書き込みながら推敲してました。電車ですわれた時は割と楽にできるけど、立っている時はなかなか難しいし、混んでる時だと周りにも迷惑ですよね。(^_^;

で、iPhone。
iPhoneでの原稿の推敲にはGoodRearderというアプリを使ってます。これ、PDFファイルを閲覧したり、そのテキストの一部をハイライト表示(蛍光ペンでマークする感じ)したり、コメントを付けたり、手書きで書き込んだりできるというもの。なかなか便利です。

最初はiPhoneのサイズで論文を読むのはキツいかなぁと思ったのだけど、2カラム組の英文誌(Physical ReviewとかJPSJも)だと、片方のカラムを画面(横)ちょうどに入るように拡大すると、原寸の9割くらいの大きさで読めます。1画面に〜14行くらい。iPhone 4の解像度の良さも手伝って、これは結構使い物になる感じです。

c0078118_064216.jpg


初めて見る論文を読むのには向かないかもしれないけど、自分が書いた論文の推敲作業だと一行一行しっかり読んで、文法上のミスは無いか、動詞や形容詞の選び方は適切か、前後の文章との論理関係は不自然でないかをチェックする事に集中すれば良いので、小さい画面でも頑張れる。

iPhone上で見ながら、「あー三単現の"s"忘れてる」とか「ここの表現はこう変えよう」とか思いついた事を、画面上をタッチしてコメントとして書き加えて行くのは結構楽しい。
という事で、今回の論文はiPhoneで推敲した論文第一号となりました。(^_^;


ただ、これができたのは2カラム組の英文だったって事も大きいので、A4の普通の1段組みで書かれた日本語の文章だとiPhoneだとちょっとキツい。うーむ、画面上での文書の編集作業に慣れてきたら、今後はiPadとかにも手を出しちゃうかもなぁ(^_^;
by nt-neutron | 2011-02-03 00:29 | 研究日誌 | Comments(0)
スピン波論文online、そして計算の続き
記録として。JPSJにacceptされたスピン波論文がonlineに

今までマルチドメイン状態からの混沌としたスピン波スペクトルしか取れていなかったのが、一軸圧力を使う事で分散関係がきれいに見えましたという仕事。まだ始まりの一歩という感じなので、これ単発で終わらせてしまっては意味が無くて、これの続編として物理的な内容の詰まったfull paperを書かなくてはという感じです。

弾性散乱の仕事で例えると、今までpowderの試料しか出来なかったのが、初めて単結晶が出来ましたという感覚に近いかもしれない。面白くなってくるのはこれからという感じです。


で、その続編の仕事へ向けての理論計算作業、年末からずっとやってるスピン波計算について今日も卒研生と議論。相互作用パラメーターを決めて分散関係を描いて、今度は中性子非弾性散乱でどのような強度分布になるかをシミュレーションするのが目標。

非弾性散乱の散乱断面積を計算する前に「まずは弾性散乱を復習してみよう」と卒研生に課題をだしてみたら、どう頑張っても計算が教科書と合わないとの事。そんなはずは無いよ〜、と一緒になって式を追って四苦八苦してたら、なんだ、教科書が一カ所間違ってるじゃん!って事が発覚。絶対値自乗を取るべきところが取ってなかった。誤植かな。

物理の専門書の式に間違いがあるのはよくある事だけど、今回間違いを発見したのは自分が卒研生の頃から読んでいた英語の教科書で、自分では結構細かいところまで読み込んでいたつもりだったのでちょっとびっくりでした。自分では理解しているつもりでも、まだまだ甘いところがたくさんあるなぁ。。

教科書の矛盾にぶつかって悩んでいた某君は、なんでだ〜?と思いながらも考え続けて、教科書の方が間違っていると分かると「この式は一生忘れないと思います!」との事。うん、一つの問題にぶつかった時に、すぐにはそれが解けなくても、なんでだ?と思い続けること、悩んだ時間が長い分だけそれが分かった時に深く心の中に残るんですよね。自分も「根気づよく悩み続ける事」を大事にしなきゃいかんなぁと再確認した今日でした。
by nt-neutron | 2011-01-11 22:35 | 研究日誌 | Comments(0)
論文、そして東海再び
JPSJにacceptされた論文がarXivで公開。
  • Spin-Wave Spectrum in `Single-Domain' Magnetic Ground State of Triangular Lattice Antiferromagnet CuFeO2
    T. Nakajima et al.
    arXiv:1011.2859

arXivといかにつき合って行くかというのは、なかなか難しい問題だけど、今の自分の考えとしては「refereeの査読をへてacceptされたものをいち早く広めたいときにアップする」というのが妥当な気がします。
以前に論文が某誌にacceptされたとき(出版はまだ)に、他の研究者の方から「原稿を送ってもらえますか?」とメールをもらった事があったのだけど、特定の人だけに見せるくらいならarXivで公開してしまおうということでアップした事がありました。これは割と自分にとって納得できるarXivの使い方かな。

場合によっては、「どこの雑誌にも投稿しないけど、ある種みんなに広めたいノート的なものをarXivにアップする」という使い方もあるようで。今後いろいろな人の例をみながら考えてみようと思います。


現在実験のため再び東海村へ。
今年度最後の実験だから、取るべきものは絶対に取りきる、そして来年度にもつながる結果を出せるようにしたいです。

あと、前回の東海村では台風の中自転車しか無くてずぶぬれだったので、今回は天気だけはなんとかもって欲しいな(^_^;
by nt-neutron | 2010-11-15 22:55 | 研究日誌 | Comments(0)
非弾性論文掲載
9月に投稿した非弾性散乱の論文がJPSJに掲載決定。
掲載が決まるまでの経過に思うところはあるけど、まぁ掲載が決まったので良かったという事で。

今回の内容は圧力によって磁気ドメインの配列を制御した試料による中性子非弾性散乱ができましたよというもの。技術的にはけっこう大変だったけど、論文のなかで述べていることに(まだ)大した物理は無い。でも、これから面白くなりそうかなという扉は開けたような感じがします。

この論文を書く前は、スピン波の理論解析は理論屋の人にやってもらえばいいかな、とか思っていたのですが、論文を書くうちに、ある程度の解析は自分で出来るようになってきました。未知の現象や問題に出会うという事は一番モチベーション向上につながるきがします。

この次の論文では面白い物理が語れるはず。



10月末の原研実験の結果は、悪くはなかったのだけどインパクトに欠ける感じ。もっとstrikingなデータが取れるはず、という事で、来週からの今年度最後の原研マシンタイムでリトライします。

前回の原研は結局台風でひどい目にあったので、今回は秋晴れだと良いな。
by nt-neutron | 2010-11-11 01:18 | 研究日誌 | Comments(0)
挫折
非弾性論文はLetterセクションに通らずFull papreへ。
内容的には殆ど問題ないと言われながら、認められず、なんともはがゆい。明確に何か批判された方が気分的に楽なのだけどなぁ。

どこが悪かったのか自分でも分からない時は、自分で自分を疑ってしまったり、弱気になりがち。

とりあえず再投稿したら一度忘れて、申請書に集中するか。
by nt-neutron | 2010-10-12 02:03 | 研究日誌 | Comments(0)


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某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
by nt-neutron
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