.
タグ:読書 ( 4 ) タグの人気記事
熊を放つ
最近読んでいて、ベルリンまでの飛行機の中で読み終わった小説。

「熊を放つ」:ジョン・アーヴィング著 村上春樹訳

アーヴィングの最初の長編小説という事で、荒削りな感じです。
大雑把にいうと動物園破りの話なんだけど、なかなか複雑な構成で説明しがたい感じ。

この作品は訳者の村上春樹さんの文章の色が強く出ているような気がします。
あるいはこの小説を訳す事で村上さんのその後の作品が影響を受けて、村上作品を読んでからこの作品を読むとそう感じるのかもしれないですが。

アーヴィング初級者には向かない作品だと思われます。
最初に読むならやはり名作「ホテル・ニューハンプシャー」かな。

熊を放つ〈上〉 (中公文庫)
ジョン アーヴィング / / 中央公論社
スコア選択:


熊を放つ〈下〉 (中公文庫)
ジョン アーヴィング / / 中央公論社
スコア選択:
by nt-neutron | 2008-01-18 03:13 | 出張 | Comments(0)
A Prayer for Owen Meany
年末に読んだ本の記録。

ジョン・アービングの「オウエンのために祈りを」を読了。

いつまでも背が伸びず、奇妙な声を持っていて、自分が神に選ばれたと信じて疑わない少年オウエンと、その友人で物語の語り手であるジョンの物語。
アービングの小説を読んだのはこれで5作目でしたが、その中でも断トツで「悲しい」小説でした。
今まで読んだアービングの小説(代表的な所で「ホテルニューハンプシャー」や「ガープの世界」)は物語の展開が事実上終わってから、静かなエピローグとでもいうべき部分が淡々と続く部分があって、それが彼の小説の魅力になっていたのですが、「オウエンの・・・」では、物語のラストシーンの前にエピローグに相当するような部分が語られて(物語の結末自体はその中で明らかになっている)、最後がひどく悲しいラストシーンの描写で終わるという構成でした。

アービングの小説のストーリーはどれも奇抜ですが、冗長と思われるくらいの膨大で詳細な描写でもってそのストーリーと登場人物に動かしがたいリアリティを与えているように思えます。ストーリーや登場人物自体が「ありそうな」もしくは「時代に合った」物を描く事で読者の共感を得るタイプの作家ではないですね。
でもじっくり読み込むタイプの人にはかなりおすすめの作家さんだと思います。

オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)
ジョン アーヴィング / / 新潮社
ISBN : 4102273107
スコア選択:


オウエンのために祈りを〈下〉 (新潮文庫)
ジョン アーヴィング / / 新潮社
ISBN : 4102273115
スコア選択:
by nt-neutron | 2008-01-03 15:36 | 日記 | Comments(0)
最近の読書
立川の本屋で「生物と無生物のあいだ:福岡伸一/講談社現代新書」を発見.友人のCO氏がブログで推薦してたのを思い出して買ってみました.

先日読み終わりましたがなかなか面白かったです。
ただ、帯に書いてあった「極上の科学ミステリー」という表現はちょっと的外れな気がします.(^^; 「ほほう、謎解き物か」と思って読むと肩すかしを食らうかもしれません.

この本の中には現代分子生物学の重要な発見にまつわる裏話的エピソードも載っているんですが、その中でもDNAのが2重らせん構造である事を発見したワトソンとクリックが実は他人の論文(正確に言えば投稿論文ではなく成果報告書)を覗き見していたというエピソードは非常にショックでした.
「一番乗り」だけが成果となる科学の分野は怖い世界だなぁと思ってしまいました.
(そして自分もこの分野にいるわけですが。。。)

他にもこの本を通じて流れているテーマである「生きているとはどうゆうことか?」という疑問に対して、著者の研究者としての体験談も交えながら迫って行くというなかなか読み応えのある本でした.

ところでこの本の中にはDNAの複製技術でノーベル化学賞を受賞したマリス博士のエピソードも出てくるのですが、ふと本棚をみると多分5年ぐらい前にCO氏から借りた「マリス博士の奇想天外な人生:キャリーマリス著(福岡伸一訳)/早川書房」が!

こちらも昨日読み終わりましたが、非常に面白かったです。
借りっ放しのまま今まで読んでなかった事を後悔し、そして懺悔します。ごめんCO氏。今度返します。m(_ _)m

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一 / / 講談社
ISBN : 4061498916
スコア選択:



マリス博士の奇想天外な人生
キャリー マリス / / 早川書房
ISBN : 415208264X
スコア選択:
by nt-neutron | 2007-09-03 01:29 | 日記 | Comments(2)
文章を書く事
この春から夏にかけて、実験結果をまとめた物(日本語の文書)を外部の研究機関の人に見てもらう機会が2度ほどあって、両方とも評判は上々でした。まぁ社交辞令的な部分もあると思いますけどね。(^^;

基本的に文章を書くのは好きな方です。僕が考えるよい文章(実験のレポ)の条件は、

・読み手に与える情報の順序に気を使う
・全体の流れを淀ませず、中だるみしないような、読み手の興味をそそる文章運び
・客観性は十分保ちながら、多くの可能性を提示し、それらに自分でしっかりと評価を与える

という感じでしょうか。「結果と解釈は分ける」等の基本中の基本は置いといての話しですが。
物理なんて、結果のグラフがすべてとは言わないまでも、データや式さえ伝われば良いという面もありますが、その「伝える」事が大切だしなかなか難しいんですよね。
それと個人的には、文章を何度も書き直して、構成を練って、「自分らしい」文章を作り上げて行く作業には何とも言えない楽しさがあると思います。まぁそればかりにこだわりすぎるのもよくないんですけどね。(^^;


年を取ったら、物理と関係ない文章も書いてみたいですね。
理系で文才のある人といえば、僕の場合真っ先に思い浮かぶのが数学者の藤原正彦さんです。
「国家の品格」で変な方向に有名になってしまいましたが、それ以前の自伝的エッセイは読み物として非常に面白くて、何度も読み返してしまいます。

高校時代からの友人CO君に勧められて読んだ一冊。おすすめです。
若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
藤原 正彦 / / 新潮社
ISBN : 410124801X
スコア選択:
by nt-neutron | 2007-07-31 01:56 | 日記 | Comments(0)


.

某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
by nt-neutron
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
検索
カテゴリ
全体
日記
研究日誌
出張
Mac
未分類
ブログパーツ
お気に入りブログ
寅二
最新のコメント
コメントありがとうござい..
by nt-neutron at 23:22
たまたま他の調べ物してて..
by 某企業の研究者 at 08:27
マイペースが大事ですよね..
by nt-neutron at 02:03
nt-neutronさん..
by トミー at 23:08
ありがとうございます。コ..
by nt-neutron at 08:58
久しぶりにお伺いしました..
by トミー at 09:18
コメントありがとうござい..
by nt-neutron at 13:15
こちらこそ機会があればぜ..
by nt-neutron at 00:28
一軸応力が様々な現象を引..
by tnksh at 16:33
コメントありがとうござい..
by nt-neutron at 19:17
以前の記事
2017年 04月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
メモ帳
ライフログ
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧