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Leaving 神楽坂

30日の学会発表後は、新宿で送別会を開いてもらった、懐かしのメンバーの顔も見れて楽しい時間だった。改めて、今の自分があるのは、これまで一緒に研究してくれた研究室のメンバー(卒研生、院生)のおかげだなぁと身にしみて実感した。

僕が彼らを叱咤激励することもあったけど、彼らの頑張る姿に自分も励まされることも数えきれないほどあったし、僕自身、後輩(僕は自分の出身大学で助教になったので、学生さんは後輩でもある)に対して高いレベルの要求をすることは、自分に対して厳しくあること、モチベーションを高くもつことにつながっていた。

どの学生さんも苦労したと思うけど、久しぶりに集まって、昔の苦労話なんかをしているところを見ると、その表情はなんだか楽しそうで、改めて、今まで自分は良い環境にいたなぁと思った。


翌日の31日に再び神楽坂へ行き、事務から退職関係の書類の残りを受け取ったりした。研究室では実験室のレイアウトを変えるための作業に多少顔を出したりして、最後に、お世話になった指導教官の先生にプレゼント(ワイン)を渡した。先生からはめでたい話も聞けて、楽しい雰囲気で挨拶をして、大学を出た。

時間は3時半頃だったかな。空はスカッと晴れた青空で、桜が見頃で、飯田橋から神保町の方まで桜を眺めながら散歩した。

助教になった時も(その前の学振を取った時もだったか?)「自分は社会人になった」と思っていた(つもりだった)のだけど、学部のころからずっとこの大学にいたので、いざそこを出るという時になると、また特別な感情がある。
イヤホンから流れてくるSheryl Crowの曲が身体にしみる。自分の足で立つということの大変さと大切さ。これからもっと身にしみてくるのだと思うけど。



時間的にはちょっと後のことなんだけど、こんな記事を見つけた


「放牧ラボ」と「ブロイラーラボ」。記事を読んでもらえれば分かる通り、「放牧ラボ」の方は学生の自主性を尊重してあまり手取り足取り教えないということ。「ブロイラーラボ」の方は養鶏場をイメージさせるような、その成長過程自体ががっちり管理された研究室ということか。

思い返してみると、僕の場合はこのどちらでもなかった。一番の違いは院生の数かもしれない。私大の研究室ということもあって、卒研生の数はやたらと多いのだけど院生の数は常時だいたい3〜4人。そしてその多くは修士で就職するので、博士課程の学生は非常にまれ。僕はD1-D3の3年間の間、研究室たった一人の博士課程院生だった。
「放牧」も「ブロイラー」も教授が多くの院生を「飼う」構図を連想させるのだけど、これには当てはまらない。

そして僕の場合はテーマも特殊だったことが幸いした。
うちの先生は磁性の専門家で研究室自体ももちろん磁性体の研究をしていたのだけど、僕が修士の学生だった2005-2006年頃に、うちの研究室で長年研究してきたCFOという物質がスピン起源の強誘電性を持つという事が発見されて、そこから雪崩のようにマルチフェロイックに関する研究が始まった。

磁性体を研究してきた僕らにとって強誘電性というのは(強磁性体とのアナロジーはあるものの)未知の領域であって、先生ももちろん専門家という訳ではない。
そんな中で僕は先生と研究室の仲間と、新しい世界の中を一緒に探検してきたという感じがしている。

「放牧」も「ブロイラー」も先生が良く知っているフィールドの中で育つという点では同じなのかもしれない。
僕の院生時代で印象に残っていることの一つは、このマルチフェロイックの研究の初期の頃に、うちの先生が東大の先生の所に理論を教えてもらいにいくというのにお供して行った事。先生も必死で新しい事を学ぼうとしているという姿を間近で見つつ、自分もそれに関わることが出来たのは凄く刺激的な経験だった。まさに新しい世界を先生と一緒に手探りで歩き回っているような感覚だったのを覚えている。


僕は将来的には、何らかの高等教育に関わりたいと思っているのだけど、(思っていてもそんなうまく行かないかもしれないけど)もし自分が学生を教える機会を持つ事ができたら、目指すのは放牧でもブロイラーでもなく、一緒に楽しみ苦しみながら新しい世界を探検すること。
そう思えるようになったのは、学部時代から助教まで、13年間を過ごしたこの場所のおかげ、特に物理の世界を手探りで歩き回って探検する事の面白さを教えてくれたこの研究室のおかげだと思っている。
by nt-neutron | 2014-03-31 23:59 | 研究日誌
学会@東海大 最終日
領域8の発表デビュー。

最終日の午後なので、みんな帰ってしまっているんじゃないかと心配したのだけど、それなりに教室も埋まっていて良かった。鉄系超伝導体の中でも「X線・中性子」のセッションだったので、超伝導プロパーの人々のハードな議論というよりは、中性子科学会でも聞いたような構造物性の話があったりして馴染みやすかった。

僕は自分が発表するセッションでは(自分が最初の発表者ではない限り)前の人の発表の質疑応答の時間にできるだけ発言するようにしている。
自分が発表するセッションなので、分野的に自分と近いはずで、内容も理解しやすい。それと、手を挙げて、その部屋の空気の中で声を張って一度話してしまうと、肩の力が抜けて自分の発表でも落ち着いて話せることが多い(あくまでも個人的な感触だけど)。

学会の質問って、質問しようと思った瞬間になんとなく受け答えが予想できてしまったり、「こんなこと聞いてもあまり生産的でないかなぁ」と思って質問を飲み込んでしまうこともあるのだけど、上で書いたような理由で自分のセッションの時だけは意識的に質問するようにしている。

今回のセッションでも、最初の発表者の人が自分の研究と似たようなモチベーションで別の物質系を測定した話だったので、がっちり質問させてもらった。手法としてはX線ではなくパルス中性子を使った話。うーん、やはりsuperHRPDの分解能は半端ないな。

自分の発表は、まぁまぁ時間にもおさまりつつ(ちょっとはみ出したけど許容範囲か)、質疑応答でも興味を持って質問してくれた人がいて良かった。否定的な意見も出なかったし、まずます成功と言っていいかな。


この鉄系の研究の経過は何度かこの日記にも書いてきたのだけど、一年半ほど前の学会で、他の研究グループに完全に「先を越された」ことがある。その時の文章を一部抜粋するとこんなだった。

完全に「やられた」感じ。
残念だけど、潔く負けを認めるしか無いかなぁ。
でも、僕らはこの研究の先に次の目標が見えているので、第一ラウンドで負けても次で取り返せれば良いか。

で、一応その先の研究をすすめてどうにか学会発表というまでこぎ着けることができたので、半分くらいは「取り返せた」かな。

ただ論文を書くまでは気が抜けない。その前の段階で取った取り返したという話をしていても意味が無いので、きっちり論文にできるように頑張ろう。
by nt-neutron | 2014-03-30 22:59 | 研究日誌
学会@東海大 2

学会に来て楽しいのは、自分の関わった(知っている)学生さんの成長を見れること。

まず、初日のポスターではうちの研究室の学生が発表していたのだけど、先輩研究者の方に「あのポスターが一番面白かった」と言ってもらえていた。
やはり指導教員以外から褒めてもらえるのはすごく効果があると思う。これを励みにますます成長して行ってもらいたいな。

今日のセッションでは、うちの物理学科を卒業して他大の院に行った学生(M1)が二人発表していた。1人は元うちの研究室で、もう1人も学生実験などで知ってた学生さん。
彼らの口調から一年前の卒研発表の頃の姿が思い出されたけど、懐かしくもありながら、あの頃より成長した姿が頼もしくもあり、楽しく聴くことができた。


さて、明日は最終日で、午前中にうちの修士の発表、午後は自分の発表。最終日の午後なんて初めてだ。果たして人は残っているのか??
by nt-neutron | 2014-03-29 20:59 | 研究日誌
学会@東海大
物理学会で東海大学に来ている。

今回の学会では、共同研究でやってきた鉄系超伝導体の話をする予定。
バックグラウンドの知識が少ないので、関連するセッションにでて予習をするなど。


午後からはシンポジウム「3年後の福島、今どうなっているのか」に出てみた。
全体通して聴いてみて、非常に勉強になることが多かった。聴講したことは自分にとってもプラスだった。

シンポジウムの主旨としては、3年経った現在の状況をしっかり認識しようということで、内容もそれに沿ったものであったと思うのだけど、もうちょっと未来志向の話があっても良かったかなと思う。

あの時あれがまずかった、悪かったと指摘することは、もちろん今後その反省点を生かしていくために必要だと思うのだけど、今、物理学会という場所で、そこにいるメンバーが集まって、もう起こってしまったことについてあれはケシカランと言い合うことは、正直それほど建設的とは思えない部分もあった。


東電が悪い、政府が悪いと「悪を斬る」ことはある意味簡単だと思うのだけど、今、この状況で何をすべきか。何ができるか。

もちろん講演の中ではいくつか示唆が与えられていたと思うのだけど、もう少し前向きな話が聴きたかったなあというのが正直なところ。


僕個人としては、物理学者ができることとしては、確かな科学技術の知識を持った次世代の人材を育成して行くことが大切だと思うし、原子力というものをどう位置づけて学生に教えて行くかというのも考えなければいけないと思う。目を背けることはできない問題だと思う。


自分はこの3月末で教育の現場からは離れることになるのだけど、これから科学を学び始める若い世代の人たち、その何%かはこの原発の後始末をすることになるとしたら、それに対して何かできることはないだろうかと考えてしまった。

講演の中でも、原発の処理は100年の計でやって行かなくてはいけないという言葉もあったし、この事故を経験した人が現役を引退してからも、その次の世代の人はこの問題に対処しなくてはいけないということになる。


例えば物理学会のような組織が、これから科学を学ぶ若い世代に、
・原子力科学の位置づけを伝えて、
・それを廃炉処理のような形で社会に役立てて、
・さらにそれが単なる非生産的なゴミ掃除のような目で世間から見られること無く、なおかつ科学として新しい世界を拓く可能性のあるものとして
取り組めるようなパスを提示できたら良いなと思った。

そんなの都合良すぎると言われるかもしれないし、そもそもそんなパスが存在すること自体不可能かもしれないけど。
by nt-neutron | 2014-03-28 23:56 | 研究日誌
STAP騒動、その後の感想

以前の日記で、STAP騒動について、例のOさんが「プレゼンテーション能力が非常に高かったものの、実際はコピペの常習犯だった『特殊な人』」だったんじゃないかと思ったことを書いた。

しかしその後同じ研究科を卒業した他の博士の人たちの中にも多数コピペが見つかってきて、ちょっと考え方を改めつつある。

あの人だけが特殊だったんじゃなくて、まわりがそんな環境だったんだろうな。
事態はより深刻だったなという印象。

自分の言葉で文章を書くというのは、大変だけど、なにより一番楽しいところというか、書いた文章はもはや「自分自身そのもの」と言っても良いと思っている。
そこをコピペでスキップしてしまうというのは、もったいないことしてるなぁという印象。

自分とはそれほど近くない分野の話とは言え、落ち込むなぁ。。。
by nt-neutron | 2014-03-25 23:52 | 日記
STAP騒動
今回のSTAP細胞の件、色々な要素がありすぎて、自分でも消化できていない。

細胞自身のことは専門外なので、よく分からない。(でもやはり重要なデータに切り貼りがあるというのは生データに手を入れる行為だし、科学的・常識的に考えたらやってはいけない行為だと分かると思うんだけどなぁ。)

それとやはり目にした中で気になるのは博士論文のコピペ問題。
まず、多くの学生さんは必死で論文を書いていると思うし、僕もプライドを持って博士論文を書いてきた。それが世の中的に「コピペでも良いんじゃん」という印象が伝わってしまうのはとても悔しい。
twitterでもこんな記事を見つけた。

この記事の内容にはほぼ賛成、この方が経験してきたこともふまえて、非常に重みのある言葉だと思う。

単純に、自分がこんなに苦労したのにそれが軽んじられているような、、という訳ではなくて(もちろんそれもあるけど)一番気になっているのは若い人、これから博士号を取る人、科学を志そうと思っている人への影響。
この博士論文問題が取り上げられるようになってから、ごく少数ながら「論文なんてそんなもん」「コピペでも問題ない」というようなことを言う人がいたのが気になった。
これを見て、若い人が、科学なんてそんなもんか、論文なんでそんなもんでいいのかと思ってしまったら、日本にとってとんでもない損失だと思う。

もちろん、論文だけが全てじゃないという例はゼロではないと思う。例えば理論の分野で驚異的な才能を持っていて、文章を書くのは下手だけど、数学的に驚異的な理論を構築してしまうような突き抜けている人が居るかもしれない。その実験版で、驚異的な実験能力であらたな現象を解明してしまう人もいるかもしれない。
そのような特例的な人に対して「論文が書けなくても良い」と言うこともあるかもしれないけど、そうだとしても、共同研究者や指導教官に助けてもらったりする形であるべき。間違っても、誰かの文章やデータを取ってきて知らん顔ということはあり得ない。

それと、そのような特例的な人を除いては、自分の得た科学的知見を人に伝わる形で世に出すというのは、最も根っこの部分で重要なことだと思うし、細かい分野の垣根を越えて、学問として大切なところだと思う。
僕が学生さんを教える時にも一番気を使っているところの一つは、文章を書いたり、人前で発表したりするときに「伝わる」ようにする力を養ってもらいたいという所。そのためには自然と、自分で自分がどこまで何を理解しているのか把握しなくてはいけないし、その中で物理の理解も進む。どっかから借りてきた知識では(普通は)自分の中でしっかり咀嚼してそれを伝えるということは出来ない。

僕は大学の3年生の実験の授業(実験&発表)と研究室での卒研生、院生を指導してきたのだけど、割合的にはアカデミアに残るより、最終的には就職して会社で働く人の方が多い。僕がその場で教えている物理の内容が、その後の進路で直接役に立つということはそれほど多くないかもしれない。もちろん、基本的な科学的知識と、データの処理方法などは生きることもあると思うけど。
その中で、彼らのその後の人生に一番残りそうなものというのは書いたり、しゃべったりして「自分の理解したことを伝える力」だと思うので、実験したらまとめを書いてもらって、それに赤入れをしたり、卒研等の発表の時には練習に出来るだけ付き合って、アドバイスをするようにしている。

個人的には、学生さんの伸び代は(卒研や修士までの1〜3年の範囲では)伸び尽くせないほど広いと思っているので、「ここまで出来たらOK」という基準を指導する側のこちらが決めること無く、何度でも指導するように心がけてきたつもり。
なかなか出来ない学生にはもちろん出来るまで何度も、元々良く出来る学生にはより厳しくより上を目指せるようにという感じで。

これまでの経験だと、もともと良く出来る学生であっても、もっと良くなるはずと思ってこちらが改善点を出すと、それ以上に力をつけてきてくれることが何度もあった。


で、例のコピペ博士論文の話に戻る。
今になって「下書きだった」なんて話も出てきてるけど、下書きだとしても、コピペが全く手つかずで残っているということは、誰の指導も受けなかったんだろうか?十分素晴らしいけど、もっと上を目指すために書き直してみようという人は周りに居なかったんだろうか?

この点は、大学関係者の方はみんなそう思っているみたいで、大学教員の責任は重いと断罪している。
中には、彼女は担がれた神輿、もしくはアイドル広告等としてもてはやされただけというコメントまであった。
でも、本当にそれだけだろうか?

例のNature論文が出た時に、CDBの顧問の方がこんな記事を書いていた

一部抜粋すると
話を詳しく聞いて研究の内容についてももちろん驚いたが、小保方さんと言う人物にも強い印象を受けた。特に最初の論文のドラフトを読んだ時、自分の気持ちをそのままぶつけた初々しい書き様に、普通の研究者とは違うことを確信した。その時と比べると、今回久しぶりに目にした論文は堂々とした成熟した論文に変わっていた。苦労が実ってよかったと我が事のように思う。

最初の論文が、初々しくて、今回の論文が成熟していたのは、最近の理研の会見だと、Nature論文を実際に書いたのは共同研究者の方だったとのことなので、ある意味納得。
「初々しい」というのは、実際に本人が書いたつたない英語だったのではないかと推測するのだけど、それで「普通ではない」と思わせるのは、なかなか出来ない。

幸い小保方さんを採用するときのインタビューで、彼女は私たち凡人の頭では思いつかない研究計画を提案していたので安心している。日の目を見なかったが最初のドラフトで「生への欲求は生物の本能だ」と、なぜ細胞にストレスを与える気になったのかの説明を始める感性は尋常ではない。

理研の採用インタビューで、ベテラン研究者の方をうならせるというのは、よっぽどプレゼンが上手かったんだろうなと推測する。これまでのキャリアをそのプレゼン能力だけで切り開けるほどの凄い力だったのではないか、そして中身がそれについていっていなかったのかなと。
あるいは、そのプレゼン能力で、自分の前に道がどんどん開けていくことに半ば酔ってしまって、いつしか自然科学に対する素直な興味や誠実さが失われていったのかなと、もちろんそんなこと本人にしか分からないけど。


大学で学生を教えている身として、学生さんにこんな人がいたら、自分はどう対応していただろうと思うと、色々悩んでしまう。

一緒に実験したりすれば、すぐにその人がどんな人か分かるし、実験の後にまとめを書かせれば、理解の程度が分かる。そうやって距離が近ければしっかり指導できるのだけど、彼女の場合、猛烈にプレゼンが上手で、受け答えもしっかりしてて、ネットの情報を見る限り、大学院時代に海外も含めていくつかの研究室を渡り歩いているみたいだし、著名な先生にもどんどんアタックしていくようなところもあったんだと思われる。
そんな中で、あの子は良く出来るから、といって特に何も指導されなかったということはないのかな。

こうなってしまう前に、どこかでしっかりした指導を受けるチャンスはあったんじゃないかなと。周りがそれを怠った、見逃してしまった、のか、本人がそれを避けてきたのか。。


うちの研究室は大きくないし、距離も近いのでこんなこと起こりえないと思うけど、学生を指導することについて、考えさせられる事件。

助教の自分がやるべきことは一つで、学生と近いところで、議論でも発表練習でもたくさん付き合う、ということに尽きると思うのだけど。まぁ、がんばろう。
by nt-neutron | 2014-03-15 02:35 | 研究日誌
3月上旬
気がつけば3月。

できればあともう1ヶ月、いや2週間で良いから今年度を延長したい。

2月中は学生さんの発表を見たりすることが優先度としては高かったのだけど、その合間を縫って、来年度の実験のプロポーザルも出した。来年度からのボスと相談しながら某海外施設での中性子実験の計画を練って、現地の装置担当者とも連絡を取りつつなんとかプロポーザルが完成。締切前日にsubmit。あとは結果を待つのみ。

装置担当者に実験の計画を相談した時点でなかなか好感触だったんだけど、果たしてきっちりビームタイムが取れるかなぁ。


去年卒業した修士の学生さんの修論のネタを論文化する作業を、去年の11月後半から細々と続けていたのだけど、なんとか今年度中にある程度のところまでもって行きたいと思って、ここ数日猛烈にスパートをかけてドラフト版の完成までこぎ着けた。。

今のところ長さは10ページ。長い論文を書くのは嫌いじゃないけど、実験の内容も多岐にわたっていて、内容も濃いのでそれらをしっかりつなげて一つのストーリーにしていくのはなかなか体力が要る。

そもそもこれだけの実験にそれぞれ充実した解析がついていて、一つの大きな結果に結びつけることができたのは、このテーマに取り組んできた修士の学生さんの力に依るところが大きい。この論文は彼の修論をもとに書いていて、その学生さんをfirst authorとして投稿する予定なのだけど、今その修論を見返しても、よくこんなことが出来たなぁと思う部分がたくさんある。研究を進めている最中は、自分も暗中模索で色々悩みながらアドバイスをしながら実験してきたのだけど、振り返ってみて見ると、その時々で実験をただこなすだけでなく、ベストの解析をしようと積み重ねてきた彼の努力が結果に結びついたように思える。やはりデータに真摯に向き合って解析をする力って大切だよなぁと思う。

今週末にはその学生さんに来てもらって、詰めの議論をする予定。無事に掲載までもって行けるように、自分も頑張ろう。
by nt-neutron | 2014-03-06 23:46 | 研究日誌


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某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
by nt-neutron
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