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Inverting Matrices
圧力論文はversion 3.0へ。新しい図も追加して論点も大分はっきりしてきた。投稿も近いか。


最近ある計算をしてて、複素行列の逆行列を数値計算で求める必要が出てきた。最初は後輩君にMathematicaでやってもらってたんだけど、結果をファイルに書き出したり、他の計算で使った数値をテキストファイルから読み込んだりするのにMathematicaだとやはりめんどくさい。

何とかFortranで出来ないかなぁとWeb上を眺めてたら、こんなの発見。

Jim Lux's Radio Web site > Radio Math Stuff > Inverting Matrices

アマチュア無線をやっている人の覚書らしい。複素行列を実部と虚部それぞれの行列にしてそれを合わせて2倍の大きさの行列をつくり、それの逆行列を計算すると、元の複素行列の逆行列が分かる。
その2倍の大きさの行列は実数の行列なので、普通の掃き出し法で逆行列が求まっちゃうのが上手いところ。

Web pageの「Why it works...」の所でちゃんと説明されると、おお、なるほどって感じだけど、こんなの全然知らなかったわ。
早速fortranでコードを書いて、検算もしてみて、元の行列とかけ算して単位行列になる事を確認。
これでまとまった計算が出来そうだ。Thank you Jim Lux!! 以前行列の対角化プログラムを探していた時にもドイツのMPIの人のサイトに助けてもらったけど、今回もまたWebの力に助けてもらったなぁ。

技術的な問題が解決したら、あとは物理を頑張らなきゃ。よし、もうひと頑張り。
by nt-neutron | 2011-01-31 23:59 | 研究日誌 | Comments(0)
インフルから回復、Sheryl Crowのレシピ本
インフルエンザから回復。熱が下がった後の自宅待機期間も含めて1週間弱ロスしてしまった。

金曜日には研究室に行って、外部から来て下さった先生と実験についての議論、さらに卒研生と最近読んでいる論文の内容について議論。
やっぱり研究室に行くと元気をもらえます。だいぶ回復してきた。


寝込んでいた時にtwitterを見ていたら、Sheryl Crowが料理の本を出すとの情報が。本の名前は「If it makes you healthy」(^_^;
もちろんこれは、彼女のヒット曲「If it makes you happy」にひっかけたネーミングなんだけど、しかしまぁなんと言うダジャレ(笑)。
しかも、Sherylが姉から「この本は健康レシピ本なんだし、サブタイトルは"Why the hell are you so fat?"にしたらどう?」と言われたという話もあるとかないとか。(これももちろん歌詞の中にある "Why the hell are you so sad?"のもじりね。)

内容的には彼女が乳癌と闘っていた時期に自分の食を見つめ直そうと取り組んだ事をまとめて、専属シェフの協力を得てレシピ本にまとめたものなんだそうな。最近僕もちょくちょく料理をするようになったので、日本でも出たら読んでみたいな。


しかし、中学のころから10年以上Sherylの曲が好きでずっとアルバムを買い続けてきた身としては、今回の本のタイトルは納得いかない。元ネタとなった「If it makes you happy」は、ザラッとしたロックでちょっと自棄になったワイルドな感じがかっこ良くて、"And drank 'til I was thirsty again"なんて歌詞が出てくる曲なのです。訳すると"(飲み過ぎて)また喉が渇くまで飲んだくれたわ"なんて感じかな。

それが「If it makes you healthy」なんて健康レシピ本のタイトルになってしまうなんて!(笑)イメージ崩れるわ〜(笑)。まぁSherylももういい年のおばさんだし、別に良いんだけどね(笑)。

by nt-neutron | 2011-01-30 22:29 | 日記 | Comments(0)
インフルエンザ
何年ぶりかのインフルエンザにかかってダウン。

ニュースを見ると、インフルエンザによる学級閉鎖、休校などが先週から爆発的に増えてるみたい。

院生や卒研生とたくさん議論したいし、やるべき仕事もたまっている時期にこれはキツい。いまも身体が重いし、のど痛いし。自宅から出れないし。

来年の自分へ。インフルエンザ予防接種は必ず受ける事。。
by nt-neutron | 2011-01-26 23:00 | 日記 | Comments(2)
追記
下の日記を書いて、翌日起きて何気なくAPSjournalsのサイトを見てみたら、メールで送られてきていた論文草稿はPRLからpublishされてたのを発見。すでに掲載が決まってたから宣伝もかねて送ってきてくれたのか。そんなこと一言も書いてなかったけど(^_^; 

しっかし、こちらがJPSJに一本書いたと思ったら、向こうもPRLから出してくるなんて。。しかも我々と同じ物質を対象にした研究ですでに三報目のPRL。。。すげぇなぁ。ちなみにこちらはPRBはいくらかあるものの、PRLはゼロ。。

彼らの論文の量と質は凄いと思うけど、論文中で述べられている物理には納得できない部分や僕らの結果と合わない部分が多々あるので、まだまだこちらも頑張って主張して行かないと。
by nt-neutron | 2011-01-21 10:18 | 研究日誌 | Comments(2)
Respectfully
最近同じ物質を研究している海外の研究者の方、いわゆるcompetitor(競争相手)からメール。我々が最近の論文で引用していた彼らの結果は古いので、新しい論文を示してこちらを引用するようにとのコメントでした。
さらにおまけで(?)最近の彼らの最新の理論計算をまとめた論文の草稿も送ってきてくれました。

直接会ったことは無いんだけど、同じ物質を研究して、お互いの論文の中でお互いの結果を引用して、時には批判して、こうしてメールでやりとり出来るというのは本当にありがたいことだと思います。以前もブログに書いた気がするけど、ドイツの共同研究者に「競争相手がいて大変だよ」と弱音を吐いたら「いや、競争相手がいることは良いことだ!自分を高いステージに押し上げてくれるから」と諭されたことがありましたが、まさにその通りだなと思います。

メールの結びには「Respectfully, ○○」という署名がありました。
他の海外の研究者の方とメールのやり取りをする時には、Sincerely yoursとかBest regardsとかを決まり文句的に使ってたのだけど、Respectfullyというのも良い言葉ですね。辞書で調べると割と古風な表現だとのことですが、彼らの研究に敬意持ってこちらも「Respectfully,」と結んだメールを返信。
by nt-neutron | 2011-01-21 01:38 | 研究日誌 | Comments(0)
ビジョン
成功とはビジョンを持つことから: 山中 伸弥

twitterで@enodon さんが紹介していた記事から。iPS細胞で有名な山中先生の講演内容を記事にした物のようです。この中で山中先生は研究において必要な物は「ビジョン」と「ハードワーク」であると述べています。以下、該当部分の抜粋。

そしてこの時代に学んだことを常に私は心がけています。それは「ビジョン」と「ハードワーク」でした。研究者として成功するために、また人間として成功するためには、この二つを守ったら大丈夫だと教えてもらったことです。これは米国時代の恩師であり、またグラッドストーン研究所のプレジデントでもあるロバート・マーレー(Robert Mahley)先生の教えでした。

私を含めて日本人は「一生懸命に働いてはいるけれども、何をしているのかがわからない」という状態に陥ることがあります。日本人はしっかりとビジョンを持つということが苦手なのです。ハードワークは得意なのですが。

まずビジョンを持っておくこと。その上で、そのビジョンのためにハードワークすることが大切なのです。科学者を志す若い人へアドバイスしたいことは、他の人のまねをせず、本当に新しいことに挑戦するためにビジョンを持って、粘り強く取り組むことです。



山中先生の場合、この「ビジョン」がiPS細胞のような多機能細胞を作ることだったということで、見事そのビジョンを現実のものにされたのは凄いとしか言いようがありません。説得力が違いますね。


私見を付け加えるなら、この「ビジョン」と「ハードワーク」は両方大切であると同時に、両者は互いを補うことができないのだと思います。「一生懸命やったんだから」といって良い研究とは限らない。ハードワークをビジョンの欠如に対する免罪符のように使ってしまうと、文中で山中先生が述べられているように「一生懸命に働いてはいるけれども、、」という形になってしまいそうですしね。

ただ、「ハードワーク」は意思の力でとにかく頑張れば出来そうだけど、実現可能な正しい「ビジョン」を持つためにはどうしたら良いか?とにかく感覚を研ぎすませて、自分の頭で深く考えることしか無いような気がしますが、あえて自分の意志の力で出来ることがあるとすれば、自分の持っている(間違っているかもしれない)ビジョンに対してハードワークすることを恐れないこと、かも知れないなと思います。ハードワークした結果、ビジョンが間違っている(もしくは実現不可能)と分かったら、原因を考えて、勇気を持って次のビジョンへ。
まだまだなりふり構わず研究を進めて行かなきゃ。
自分への伝言として。
by nt-neutron | 2011-01-20 02:01 | 研究日誌 | Comments(0)
圧力論文draft ver1
12月から書き始めた圧力論文の第一稿が完成。

3月の学会に向けて自分自身が一番パワーをつぎ込まなくてはいけないのは、多分スピン波の計算。なので、とにかくこの圧力論文を形にするめどを早く立てて(出来れば早く投稿して自分の手から離れた状態にして)3月を迎えられると良いなというのが個人的な希望。

他にやりたい研究があるとはいえ、この論文もそれなりに手を抜かずに書いたつもり。
いつもは図のEPSファイルをある程度固めてから作文に入るのだけど、今回は解析済みのデータを作ったら、それをどう配置するかは頭の中で考える事にして先に文章を書く形でやってみました。

図を先に作ってしまうと見通しは良くなるんだけど、図の順番に文章の論理構造が引っ張られてしまうような気がする時があるので、今回はあえてそれを避けてみたつもり。そのおかげでいつもより文章に勢いが出たかな?まぁこのあと推敲を重ねて行くうちにいつもの文体に落ち着くかもしれないけど(^_^;
もう少し、試行錯誤してみよう。
by nt-neutron | 2011-01-14 01:40 | 研究日誌 | Comments(0)
スピン波論文online、そして計算の続き
記録として。JPSJにacceptされたスピン波論文がonlineに

今までマルチドメイン状態からの混沌としたスピン波スペクトルしか取れていなかったのが、一軸圧力を使う事で分散関係がきれいに見えましたという仕事。まだ始まりの一歩という感じなので、これ単発で終わらせてしまっては意味が無くて、これの続編として物理的な内容の詰まったfull paperを書かなくてはという感じです。

弾性散乱の仕事で例えると、今までpowderの試料しか出来なかったのが、初めて単結晶が出来ましたという感覚に近いかもしれない。面白くなってくるのはこれからという感じです。


で、その続編の仕事へ向けての理論計算作業、年末からずっとやってるスピン波計算について今日も卒研生と議論。相互作用パラメーターを決めて分散関係を描いて、今度は中性子非弾性散乱でどのような強度分布になるかをシミュレーションするのが目標。

非弾性散乱の散乱断面積を計算する前に「まずは弾性散乱を復習してみよう」と卒研生に課題をだしてみたら、どう頑張っても計算が教科書と合わないとの事。そんなはずは無いよ〜、と一緒になって式を追って四苦八苦してたら、なんだ、教科書が一カ所間違ってるじゃん!って事が発覚。絶対値自乗を取るべきところが取ってなかった。誤植かな。

物理の専門書の式に間違いがあるのはよくある事だけど、今回間違いを発見したのは自分が卒研生の頃から読んでいた英語の教科書で、自分では結構細かいところまで読み込んでいたつもりだったのでちょっとびっくりでした。自分では理解しているつもりでも、まだまだ甘いところがたくさんあるなぁ。。

教科書の矛盾にぶつかって悩んでいた某君は、なんでだ〜?と思いながらも考え続けて、教科書の方が間違っていると分かると「この式は一生忘れないと思います!」との事。うん、一つの問題にぶつかった時に、すぐにはそれが解けなくても、なんでだ?と思い続けること、悩んだ時間が長い分だけそれが分かった時に深く心の中に残るんですよね。自分も「根気づよく悩み続ける事」を大事にしなきゃいかんなぁと再確認した今日でした。
by nt-neutron | 2011-01-11 22:35 | 研究日誌 | Comments(0)
大学院教育
twitterで見つけた京大の先生のブログから

博士号を取ろう!

これからの時代は博士号を持ってないと世界で認められませんよ、という話。日本という国で本当にそんな時代がやってくるのか、必ず「今のアメリカは日本の未来の姿」なのか、等等、鵜呑みにするのはどうかなぁと思う点もあったけど、参考になる点も多かった。一部抜粋すると、

本当によい研究が大学院を通じてできたらどうなるか? まず、基礎学力や実験遂行能力は、信じられないくらい上昇する。教室での学習は受動的だが、大学院では、自分のやりたいことを達成するための学習(または再学習)となり、身をもって理解したという感じになってくる。さらに重要なことは、深く理解するとはどういうことかが体感できることである。次に、研究するとはどういうことかがわかる。上質の研究を遂行した体験があってはじめて、研究に対する感覚が研ぎ澄まされ、研究というのはどうでなくてはいけないか、よいラボというのはどういうものかが分かる。さらに、広い意味での研究の進め方が分かる。世界の研究者との人間関係の作り方、競争の知り方と競争の仕方、当該研究一つ一つだけではなく、ラボとしてのプレゼンの仕方を知ることができる。

という部分。これはむしろ日本の大学・大学院に向けての叱咤激励の言葉のような気がしています。大学院はこうあるべきだ!という意味で。リンク先の記事の後半には「博士号を取る研究室の選び方:参考となるポイント」というまとめがありますが、そこでも国際的に活躍している研究室の選び方が学部生向けのやさしい言葉で書かれています。
一応大学・大学院の教育に関わり始めた者として(一番下っ端だけど)、大学・大学院で学生に身につけさせるべき事は何なのか?という事を(今までも考えていたつもりだけど)考えないと行けないなぁと思います。

「大学院に行っても専門バカになるだけ」という印象は多少薄くなったとはいえ、今もまだ世間的には残っていると思うのですが、それが変わって行くかどうかは大学・大学院教育に関わっている人間の努力にかかっているような気がしています。まぁ、任期付の助教が言う事じゃないかもしれないけど、すこしでも質の高い大学院に向けて、頑張ろう。
by nt-neutron | 2011-01-03 13:18 | 研究日誌 | Comments(2)
スマートフォン
2011年スタート。

去年の今頃はD論審査に向けての準備でせっぱつまってたので、それに比べるとゆっくりとした正月休み。

今年はスマートフォンを買おうと思ってるのだけど、どうしたもんか。
現在auの携帯を使っているので、auのスマートフォンはどうか?と考えて、auショップに行って説明を聞いてみた。特にバッテリーの持ちを聞いてみたのだけど「Webを頻繁に閲覧してると1日、もしくは半日くらいしか持たないですね(^_^;」とのこと。これは厳しい。

毎日決まった時間に出勤してパソコンにつないで充電する環境があれば良いけど、実験で出張に出たり、旅行に出かけたりする時にはちょっと不安だなぁ。

とりあえずは「iPodに代えてiPhone」という位置づけで、iPhoneに手を出してみようかなぁ。
iPhoneの次のモデルが出るのはいつ頃かな?買うタイミングも迷うところ。
by nt-neutron | 2011-01-02 18:34 | 日記 | Comments(3)


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某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
by nt-neutron
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