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カテゴリ:日記( 114 )
4月終了
4月はJ-PARCへ装置のテストに行ったり、SPring-8へ実験に行ったりした合間をぬって、ANSTO論文をまとめにかかった。
ANSTOで取れたデータはたくさんあるのだけど、そのうち速報性が高いと思われるものをまずはレターで切り出すことにした。

メールを見返すと4/5に第一稿をラフに書き上げ、コアauthorの人に送っている。いつもより多少くだけた書き方にしてみようかと調子に乗って書いたのだけど、共著者の人に News and views的な感じですねとの反応をもらう。(ちょっとやり過ぎだったか)

その後イントロについてのコメントをもらいつつ書き直すこと5、6回。月末にはもう少し範囲を広げたauthorsの皆さんへ原稿を送る段階まで来た。実際の投稿はもう少し先か。

5月はJ-PARC実験再び。今回も持ち込み装置があるのだけど、まだちゃんと動く目処が立っていない。。GW明けに再びテストに行くのだけど、今月も相変わらず慌ただしい1ヶ月になりそう。。

4月末にSPring-8で取ってきた大量のデータも解析しなきゃいけないしなぁ。どうなることやら。。。
by nt-neutron | 2016-05-05 23:00 | 日記 | Comments(0)
STAP騒動、その後の感想

以前の日記で、STAP騒動について、例のOさんが「プレゼンテーション能力が非常に高かったものの、実際はコピペの常習犯だった『特殊な人』」だったんじゃないかと思ったことを書いた。

しかしその後同じ研究科を卒業した他の博士の人たちの中にも多数コピペが見つかってきて、ちょっと考え方を改めつつある。

あの人だけが特殊だったんじゃなくて、まわりがそんな環境だったんだろうな。
事態はより深刻だったなという印象。

自分の言葉で文章を書くというのは、大変だけど、なにより一番楽しいところというか、書いた文章はもはや「自分自身そのもの」と言っても良いと思っている。
そこをコピペでスキップしてしまうというのは、もったいないことしてるなぁという印象。

自分とはそれほど近くない分野の話とは言え、落ち込むなぁ。。。
by nt-neutron | 2014-03-25 23:52 | 日記 | Comments(0)
考える事
Twitterであちこちから「これは良い」と評判だった立教大学総長の送辞。

卒業生のみなさんへ(2011年度大学院学位授与式)

素晴らしい言葉だと思う。自分用のメモとしてリンク。
大学の存在意義を『「考える」という事』と述べている点が良いと思う。

「考える」という事は、自分が研究をしていく上でも大切にしたい事だし、卒業して大学を出て行く学生達にも大切にしてほしい事だと思う。

変な喩えだけど、まぐれ当たりのような大発見をして、その後は地位も保証されて何も考えなくて良いってのは研究者としてあまり良い事ではなくて、やはり少しずつでも「考え続ける」というのが研究者のあるべき姿なのかなと思う。(大発見をした事が無い研究者の負け惜しみかもしれないけど。。)

大学で物理を学んで巣立っていく学生達にも、ある種の「勝ち組」みたいな所に収まる事ができたらそれから何も考えなくても楽できる、というような考え方はしないでほしいなと思っている。就職したって何になったって「考える」って事は一番大事な事だと思うので。


ただ、「考える」といっても常に眉間にしわ寄せて悩みまくる必要は無くて、もっと自然に「考える」というスタンスを持ち続けられれば良いなと思うし、そんな風に「考える」事を自分の身体になじませるのが大学という場所なんじゃないかなぁとも思う。
ある種の魚にとっては泳ぎ続ける事が自然であるように、自然に考え続けられる研究者になりたいと思うし、うちの大学・学科で学ぶ学生にもそんな感じになってほしいな。

まぁそう思うばっかりじゃなくて、その理想に向かってなんとか手を動かさなきゃいけないんだけど、それにも絶対正解って方法は無さそうだから、考え続けるしか無いかぁ。
by nt-neutron | 2012-03-29 01:11 | 日記 | Comments(0)
メモ
メモとして。

先日倒産したメモリメーカーの友人と飲んできた話

この記事だけで何かを判断する事はできないけど、考えさせられる。自分は今のところ直接的に産業分野に関わる位置にはいないけど、無関心でいてはいけない。
by nt-neutron | 2012-03-01 10:09 | 日記 | Comments(0)
メモ:blog「ひまわりの種」
@hayano先生がtwitterで紹介されていたblog。

ひまわりの種 - 福島で暮らすということ~小児科医として思うこと -

自分用のブックマークとして書き留めておこう。
by nt-neutron | 2011-07-05 00:50 | 日記 | Comments(0)
僕らの世代が30代に
20代最後の日記。

「僕らの世代」なんて言葉にそれほど意味は無いのかもしれないけど、そして自分の世代だけ特別だと思っている訳ではないけど、自分の世代について。

これまでを振り返ってみて、個人的には楽しい事も大変な事もあったけど、社会的には暗いニュースの方が多かったような印象があります。

バブル景気の華やかな雰囲気は小学校低学年の頃の記憶として何となく覚えてるけど、その後バブル崩壊があり、環境問題やゴミ問題などがクローズアップされるにつれて、この国は(あるいは地球は)悪い方向に進んでるのかなぁという印象を漠然と抱いた記憶があります。

中学生の頃に阪神大震災があった。そして地下鉄サリン事件。高い学歴を持つ理系の人が、非科学的な宗教にのめり込んで、人殺しの薬品をつくってしまうという事件は、昔から理科が好きだった自分にとってはすごく受け止め難い事件でした。

高校に入った頃、サカキバラ事件(神戸の児童連続殺傷事件)があり、高校2年の17歳の頃、バスジャック事件を始め「キレる17歳」が世間で騒がれてました。当時の同級生の間では「親から『あなたは(同じ17歳だけど)こんな事件起こさないでね』って言われた」なんて話もよく聞かれました。

一浪して大学に入った2001年に同時多発テロが発生。テレビの中継を見ながらその夜は眠れなかった記憶があります。

その後もいろいろあったけど、印象に残っているのは10代から20代はじめにかけての(多少暗い)出来事。ただ、実際には自分たちの身に何か深刻な被害があった訳ではないし、平和な中でここまで過ごして来れたのは客観的に見て幸せだと思っています。

そう思いつつも、僕らの世代(ってくくりかたをして良いかは分からないけど)は、世の中に対して、自分の周りの世界という物に対して、ぼんやりとマイナスのイメージをもって成長してきたんじゃないかと思っています。僕がそう思っているだけかもしれないけど。あるいは、このようなマイナスイメージはもしかしたら僕らの年代よりも下の世代の人たちは共通に持っているのかもしれないけど。


そんな僕らが30代に。

就職した友人達は会社の中でも中堅となり、僕も遅ればせながら社会人となり、大学で20代前半の学生達を相手に物理を教えている。
今の子ども達、学生達も、度重なる暗い事件の報道の中で育ってきたのだと思うし、現に東北では今回の大震災で大きな被害を受けた人もいる。

そんな状況の中で、これから自分に何ができるか?自分は何をすべきか?
ぱっと答えが出てくる訳じゃないけど、下の世代に向けて何かポジティブなメッセージを発信し続ける事が必要なんじゃないかなと思います。
といっても、たいした事ができる訳じゃないけど。例えば、これまでやってきた子ども会関係のアウトリーチを続ける事と、(今の職がある限りは)大学で学生達に熱意を持って教える事とか。

暗いニュースが多かった学生時代を過ごしながらも、自分が「研究者を目指そう」なんて思ったのは、身の回りに自分を励ましてくれる仲間や先輩や先生がいたから。これは冗談抜きでホントの話。
だからこそ、30代になったら良い意味で下の世代を意識して、彼らに対して恥ずかしくない生き方をしながら、前向きな姿勢を持って行くべきなんだろうと。

理想通りに行かないかも知れないけど(たぶん行かないとおもうけど)、理想は高く持たないとね(笑)。

それでは、

20代終了。

30代スタート。
by nt-neutron | 2011-06-30 23:28 | 日記 | Comments(0)
日記
今日の研究

再計算する事になったスピン波励起の話。新しいハミルトニアンで、再度実験結果とよく一致するパラメーターセットを見つけつつある。スペクトル強度のq依存性を見ているとq=0の一点でsingularになってしまう問題があったけど、よくよく中身を見てみると複素行列の対角化ルーチンの所で、行列要素がすべて実数で入力されると不具合がある事を発見。修正。割と軌道に乗ってきた。

来週には久々に分極測定の実験。卒研生もモチベーション高く、実験に飢えてる感じで楽しくなりそう。僕も楽しみだ。


今日のアウトリーチ?

世田谷のこども会の指導員/事務局の人が訪ねてきて、こどもたちと『電気』について楽しく学ぶ会を開くという事で内容の相談に来た。とりあえず僕の方からできる事ととして、黒板を使ってのミニ講義と、電池、磁石、導線を使っての簡単な実験をしてみた。ファラデーモーターは割と受けが良い。しかし電気って(当たり前だけど)すごく奥が深い。こどもと一緒に学ぶのにはいろいろ工夫が必要だな。大学生でも教えるのに苦労する訳だし(^_^; まぁ僕自身もまだまだ未熟者なので、まだまだ勉強しないと。
by nt-neutron | 2011-06-23 01:00 | 日記 | Comments(0)
IRSN report
IRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)によるレポート

福島第一原発周辺の警戒区域(20km)「以外」において今後予想される外部被曝量が見積もられている。
ISRN自体が行った見積もりの他に、米国による見積もり、日本の文科省による見積もりなども比較して分析されている。どのデータを見てもやはり原発から北西にのびるラインの地域の汚染はかなり深刻な事が伺える。

20ページの記述。

Heavily contaminated territories located outside the initial evacuation zone of 20 km around the Fukushima plant were 8.5% in surface of those in Chernobyl (874 km2 compared to 10,300 km2) and the order of magnitude of the affected population size would be 26% of that of Chernobyl (69,400 compared to 270,000).

現在の福島で『警戒区域の20km圏「外」で汚染が深刻な領域』というのは、『チェルノブイリでの立入禁止区域「外」で同程度汚染された区域』と比べてかなり少ない(8.5%)との事。かなりややこしい表現で、汚染された面積という意味では福島はチェルノブイリよりもだいぶ規模が小さい事が分かるけど、警戒区域外でも汚染が深刻な領域がゼロでない事はしっかり理解する必要があると思う。楽観視はできない。(また、この中で「the initial evacuation zone of 20 km around the Fukushima plant」と述べられているのは文字通り原発から半径20kmの区域で、現在ではそこ以外の北西部の地域でも計画的避難区域が設定されている。reportの最後で言及されている。)

最後のConclusion部分では「These dose levels do not take into account other exposure pathways」「The total effective doses (external + internal) could be increased considerably according to the type of deposit (dry or wet), diet and source of food.」とも述べられている。
まさにその通りでこれからの内部被曝は心配な所なので、これから食品の安全をどう保障していく体制を作っていくかという問題について、国にはそのしっかりとした枠組みを作ってもらいたいと思っている。僕らもそれを注意深く見ていかなくてはならない。
by nt-neutron | 2011-06-01 00:48 | 日記 | Comments(0)
ハカセといふ生物
研究者マンガ「博士といふ生物」

バイオ系の研究者の日常を描いた(?)4コマ漫画。なかなか面白かったです。しかしバイオ系のIFは物理系とは桁違いにでかいなぁ(^_^;
by nt-neutron | 2011-04-29 11:34 | 日記 | Comments(0)
知識
昨日は、某ボランティア会で放射線についての学習会。

自分も昔からやっている子ども会のボランティア指導員の関係者の人から、東京で同じボランティア活動をやっていて子ども達と接している指導員とその父母を対象に放射線について話してほしい、との依頼が来たのが先々週の事。

最初は、むしろ子ども達の心のケアとか、カウンセリングとかの講習会でも開いた方が有益なんじゃないか?それに僕は放射線を「使う」事については多少知識はあるにしろ、人体への影響なんかに関しては専門家ではないし・・・、と思ってお断りしようと思ったのだけど、それもしゃべってほしいとの事で、引き受ける事に。


とりあえず、僕らが毎年受けている放射線作業従事者の教育訓練の内容を参考にしながら、なるべく噛み砕いた文章で資料を作り、放射線、放射性物質とは何なのか、現在公開されてるデータをどう読むかについてだけ話す事にしようと心に決めて、発がん性とかの詳しい事には首を突っ込まずに文科省の出してる資料を参照するにとどめるという姿勢で行く事にしました。


この内容について、僕自身の専門性をつかった部分は事はほとんどゼロ。資料を作っているうちに、これなら話し手は俺じゃなくても良いんじゃないかと思うくらいで、ニュースやネット上の情報を良く見ている大学生なら聞いててあくびが出るくらいじゃないかと思ったけど、実際その集まりに行って話してみて、やっぱり話した意味はあったと思いました。

聴衆(といっても顔見知りが殆どだったけど)は〜30人くらい。ボランティアとして子ども達と接している高校生、大学生から裏方の事務局をやってる人、保育園や学童で働いているひと、などなど。

「放射性物質」「放射線」に関しては、思った以上に誤解が多い。福島原発から出ている謎の光線に当たると”被曝”して、一度そうなってしまうと取り除けない”汚染”が残り、さらにその人自身が、あるいはその物が有害な何かをまき散らして行くかのような誤解を持ってる人は(←ちょっとこの書き方は誇張し過ぎだけど)少なからずいて、そのレベルでも誤解を解いて行く事はやはり必要だなぁというのが率直な感想。

一番危険な現場からある程度離れた場所にいる我々が心配すべきは、放射性物質が塵となって飛んできたり、水に混ざって流れてくる事、であって、それについても現状での数値をみて落ち着いて対応する事が必要だという事をしゃべったつもり。


原子炉の構造やら用語については沢山報道されていて知っている人も多かったのだけど、「放射線」「放射性物質」「放射能」という言葉をごっちゃにしている人も結構いたので、その辺の認識を整理する事が出来たとしたらそれだけでも意味はあったかな。

僕は積極的に啓蒙的な講演会を開いたりするような知識も資格もないけど、聞かれたら答えるという姿勢で居続ける事は大事だなと現在は考えています。

なんだかうまくまとまらなくなってしまったけど、とりあえず記録として。
by nt-neutron | 2011-04-29 01:24 | 日記 | Comments(0)


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某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
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