とりあえず今日の朝でビームタイム終了。
今回実験に使っていた装置はこんな感じ。
以前使ったビームラインよりも高エネルギーで強度も強くて、非常に微小なシグナルもばしばし検出できて感動ものでした。
試料環境は液体ヘリウムで4Kまで冷やしながら、横磁場6Tをかけました。
実際に高磁場をかけてみたら、フォトンカウンター(シンチレーションカウンター)が動作せず。どうやら中を飛んでいる電子が磁場で曲がってしまったみたい(^^;恐るべし6T。なので急遽別の検出器にかえました。
共同研究者のIさんのおかげでなんとか狙ったデータが(最低限)取れましたが、終わってみてから思うのは「もうちょっとうまく(効率よく)できたんじゃないか」という事。
実験をしながら方針を修正して、より有効なデータを取るようにするべきなんだけど、自分に余裕がないとなかなかそれができないですね。
中性子の実験なら割とそんな感じでできるんだけど、放射光実験はやはり経験が少ないためか、目の前の事にいっぱいいっぱいになってしまう感じ。やはり何事も場数ですかね。
実験棟の廊下の自動販売機。
コーラやファンタやお茶はあるのに「リアルゴールド」だけが売り切れてました。(^^;
僕も今回、初日徹夜、その後一日3時間睡眠のペースだったのですが、ほかのビームラインで実験してる人たちも似たようなペースで「栄養ドリンク的なものが飲みたいな」と思いながら実験しているのでしょうね。さすがSPring-8。