今日はセミナー二つ。学科の院生セミナーの方は中心に関わっているので、盛り上がるかどうか、人が集まるかどうか毎回気になってます。
今回は前回よりすこし人数が少なめだったけど、セミナーの司会(座長)をM1の学生が引き受けてくれて、たくさん質問をして盛り上げてくれた。質問がぽんぽん出るのが普通という雰囲気を保っていくのは大事だと思う。その意味ではとても良い座長でした。慣れない中がんばってくれたF君に拍手。
二つ目は工学部の先生のセミナー。
その前に共同研究者のT先輩からメール&電話。最近僕らが見つけた(と思っていた)ある現象についての新展開を教えてもらう。どうやら最新のX線回折実験によると、僕らが見ていた現象は間違いだったかもしれないという事に。
今まで重要だと思っていた実験結果が実は間違いだったかもしれないという事で、研究計画は大きく修正する必要が出てきた。特に6月中に論文にしたいと思っていたスピン波の研究は完全に考え直す必要が出てきてしまいました。3月、4月に進めてきた、中性子の実験と理論式を比較するためのシミュレーション計算は完全に没。これは痛い。
計算するにあたって自分たちが立てたHamiltonianも修正を迫られる事になり、これも大誤算。
これまでに形となっていた図や数値はかなりの部分失われる事になったけど、基本的な「考え方」はまだ生き残っているような気がするので、ここからが勝負所かな。
困難に直面してからが研究の一番面白い所。
一歩後退したけど、目線は前を向いたままで行くべし。自分への伝言として。