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学振とアルバイト
先日の続きで学振について。
学振の申請書の書き方などをまとめたサイトはすでに色々あるので、ここでは話題をしぼって、TAのアルバイトとの両立についてメモ的に書いておこうともいます。

申請にあたってひとつ引っかかっていたのは、この学振特別研究員の遵守事項に「非常勤講師は週5時間まで可能」と書かれている事でした。

僕はM2の時から週に6時間、「物理学実験」の授業のTAをやっており、そのなかでただ学生教えるだけでなく、実験題目やテキストの改善等にも取り組んできました。

人に何かを教えるという仕事は自分にとって刺激になるし、金出しても買えるもんじゃない貴重な経験になると思ったので、これを失ってまで学振に応募するのはどうかなぁと思っていました。

そこで、学振に直接その旨電話して相談した所、

  • 年間で実質的に勤務した時間の合計を1週間あたりに平均したもの(1年〜52週で割ったもの)が5時間を超えなければ、一日の勤務時間が5時間を超えても良い。

  • TAに対して支払われる給与は、学生の授業料を支援するという意図のものであれば1週5時間分以上支払われても問題ない。

という返答を頂きました。(※2008年度時の事例であり、来年度以降もこれが適用される保証はありません)
(2014年12月追記:現状では平均の時間ではなく「厳密にどの1週間も5時間以内」であるようです。詳しくはこの記事の最後に加筆してあります。)

TAの業務はもちろん授業期間中のみで、実質の勤務時間を一年間で割ると、一週あたり5時間以下であったため、無事応募し採用までたどり着く事ができました。

教訓としては、分からない事は学振に直接電話してしっかり確かめること。この手の規定等については学校の学振担当事務の人よりも直接JSPSに問い合わせた方が確実だと思います。あと、電話で対応してくれた担当者の名前を控えておいて、指導教官や学内の学振担当の方に「このような用件で問い合わせて学振の○○様からこのような返答を頂きました」という事を報告しておく事も忘れずに。



今年度は春先に学振に応募して以来書類業務からは遠ざかっていたけど、秋から冬に書けては、また申請書と報告書に追われそう。テキパキこなして、研究の時間も確保せねば。。。


・2014年12月4日追記
この記事を見た方から、DC2での非常勤・アルバイトの扱いについて現在はJSPSの対応が異なるという指摘を頂きました。頂いた情報によると、「平均ではなく、どの週も5時間を超えてはならない」というのが学振からの回答であったとのことです。また、これを超えて勤務した分は勤務先に返金する必要があるそうです。これから申請を考えられている方はご注意ください。
他にも判断に迷うことはあるかもしれませんが、その時は
(1) 学振の窓口に電話して状況を説明すること
(2) その際に、回答して下さった方の名前を聞いておくこと。
(3) 学振からの回答とその担当者の名前を、大学の科研費担当窓口(+指導教官など学科の先生)と共有すること
をおすすめします。
by nt-neutron | 2008-11-05 23:12 | 日記
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某私大で助教を4年間勤めたあと、現在はR研でポスドク。専門は磁性・中性子散乱。
by nt-neutron
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